2013年10月22日火曜日

9月に見た映画

はい、お久しぶりです。
PC壊れてからというもの暇なので映画を借りてきたり、アニメ見たりして過ごしてます。
夏アニメはダンガンロンパが面白かった。Vitaで出たReloadを買ったので、2の物語がどのようなものかプレイするの楽しみ。まぁ、GTAVが面白すぎていつプレイするかはわからないのですが。
秋アニメはキルラキルが良さげ。

さて、先月見た映画の話でもしましょうか。
劇場ではなく、レンタルで借りてきたものになりますが、「アウトロー」「ファイヤー・ウィズ・ファイヤー 炎の誓い」「クラウド アトラス」「アイアンマン3」「10人の泥棒たち」「ジャンゴ 繋がれざる者」「藁の盾」「G.I.ジョー バック2リベンジ」「キャビン」を見ました。

ネタバレがあるので見たいものがある人は注意。


アウトロー(原題:Jack Reacher)
トム・クルーズ主演のサスペンスアクション映画。
元米国陸軍憲兵隊捜査官というあまり聞き馴染みの無い肩書きを持つジャック・リーチャーという男が主人公。原作小説はシリーズ化されており、本国アメリカでは今までに17作も出ているが、日本ではこの映画化されたアウトローを含め5作しか出ていないようだ。
どうにも盛り上がりに欠けるというか、派手なシーンが無く、リアルと言われればそれまでなのかもしれないが、それにしては主人公が万能すぎて納得いかないというか、何とも消化不良な映画。
何か謎があるというのは最初から分かっているので、その謎すら覆すような大どんでん返しを期待していたのだが、そういう事もなく、ただ淡々と話が進んでいった。
展開を予想してしまうのは悪い癖だと分かっているのだけれど、その予想を覆すようなものが無ければサスペンスとしては失格だと思う。ハリウッドで作られたとても豪華な火曜サスペンス劇場を見ている気分だった。

ファイヤー・ウィズ・ファイヤー 炎の誓い(原題:Fire with Fire)
前に何かの映画を見た時、予告編が流れて凄い気になっていた作品。アメリカでは劇場公開されなかったようだ。
消防士である主人公が、ある日立ち寄ったコンビニで殺人現場を目撃してしまう。その犯人がギャングのボスということで、殺人事件の証人になろうとした主人公はそのギャングに命を狙われるようになってしまい…という話なのだが、色々と酷かった。
まず、証人になると決めてから裁判までの間に8ヶ月近くあったようなのだが、その期間を「8ヶ月後…」と省略するのはどうかと思う。裁判間近になってからいきなりギャングが襲ってくるか?8ヶ月もの間放っておいたと?それとも探し当てるのにそれだけ時間がかかった?何にしろその裁判までに色々と“何か”がないと復讐劇として成り立たないと思うのだが…
どうにも、主人公に感情移入出来なかった。実際は主人公が復讐するに至る“何か”はある。あるにはあるが、いきなり荒々しくなりすぎ。アメリカで劇場公開されなかった理由が何となく分かった。
しかしブルース・ウィリスの無駄遣いっぷりはどうにかならなかったのか。大物連れてきてるんだからもっと活躍させてやれ。いる意味全く無かったぞ。

クラウド アトラス(原題:Cloud Atlas)
「マトリックス」でお馴染み(という台詞が今後言われ続けるであろう)ウォシャウスキー姉弟監督作品。
海外では原作小説が出ており、「映像化不可能」と言われていた作品のようだ。ウォシャウスキーお得意のSFでの話で、グランドホテル形式の映画となっている。
ストーリーや映像美に関しては言うことない。原作を読んでいないので「この部分がない!」「ここはこうじゃない!」ということもなかった。
ただ、問題が一つ。
北京を舞台にしたシーンがあるのだが、そこだけどうにも受け入れ難かった。
欧米人をアジア人風にする特殊メイクをしているのだが、それが違和感ありすぎ。何でもたれ目にして一重まぶたにすりゃいいってもんじゃない。最初出てきた時は「SFだしクローン人間か何かだろう」と思っていたくらいだ。
そこに目を瞑れば良作と言えるだろう。

アイアンマン3(原題:IronMan 3)
ロバート・ダウニー・Jr主演のシリーズ3作目。
元々アメコミヒーローの映画が好きで、アイアンマンシリーズも1から見続けている、大好きなシリーズだ。
しかし、監督が変わったせいか3はあまり面白くなかった。
キリアン率いるマンダリンが強すぎる。アヴェンジャーズで活躍したアイアンマンのスーツをあんな簡単に壊されると今までの敵が一気にしょぼく見えてしまう。
少年漫画にありがちな強さのインフレが始まってしまった。
もしアイアンマン4が作られるのであれば、監督をジョン・ファブロー(アイアンマン3では警備主任役として出ている)に戻してほしい。
アヴェンジャーズ2へと繋がるユニバースの初めがこれではこれから出る作品の出来が不安になってしまう。
マイティ・ソーは1が面白くなかったので2は期待していないのだが、これも面白くなかったらどうなることやら…

10人の泥棒たち(原題:The Thieves)
韓国で大ヒットを記録した作品らしい。
伝説の泥棒であるマカオ・パクから幻のダイアモンド“太陽の涙”を盗む計画を聞き、韓国と中国の泥棒たちが集まり…という話。
最初の1時間は「オーシャンズシリーズのパクリか」といった感じ。
そもそも最初の作りはそれを意識してわざと作られているかのようになっている。
計画や行動にプロとしての意識が見られない杜撰さは映画に対する期待値をどんどん下げていくのだが…
計画が失敗してから話が二転三転していく。そこからがジェットコースターのようにテンポが早い。
特にマカオ・パクが逃走するシーンは癖になる。
序盤一時間の暇な時間を我慢することが出来れば、残り一時間は楽しい時間となるだろう。空腹は料理を美味しくするのだ。

ジャンゴ 繋がれざる者(原題:Django Unchained)
クエンティン・タランティーノ監督による西部劇。タランティーノをタランティーノ足らしめる“無駄な会話”が無かったなぁ、と思いつつ、よくよく考えるとあまりタランティーノ映画を見ていないので無駄な会話というものがどういうものか分かってなかっただけかもしれない。
…まぁ、無かったと思う。
悪役として出てくるレオナルド・ディカプリオが良かった。主役のジェイミー・フォックスがパッとしなかったので尚更。
165分と長い映画ではあったが、物語の波がしっかりとしており、飽きることは無かったので、タランティーノの少しやりすぎな暴力に抵抗がないのであれば見てみる事をオススメする。

藁の楯
9月に見た唯一の邦画。
実力派俳優で固めた質実剛健といった感じ。
終始シリアスで常に神経がピリピリと張っている雰囲気は肌に合わない人もいるかもしれないが、面白いので是非見て欲しい。
藤原達也の演技は鬼気迫るものがある。
邦画は青春物や恋愛物など、アクション要素の無い作品ばかり借りてきて、あまりこういうのは見なかったのだけれど、きちんと金がかかっているものは邦画でも面白いんだなと考えを改めさせられた。

G.I.ジョー バック2リベンジ(原題:G.I. Joe: Retaliation)
2009年に公開されスマッシュヒットを飛ばしたG.I.ジョーの続編。
いきなりで申し訳ないけど面白くないです。
G.I.ジョーがこんなにしょぼい特殊部隊なら世界最強と名乗る事は不可能。数台のヘリに襲撃された程度でほぼ全滅とかどうかと思うんだがな。
そしてまたブルース・ウィリスの無駄遣い。主役じゃなけりゃこんなチョイ役しかやらせてもらえないのか?
1も凄い面白いと言える作品ではなかったが、2は酷いとしか言いようがなかった。果たして3はどうなる事やら…

キャビン(原題:The Cabin in the Woods)
今回この作品が一番面白かった。
過去の色んなホラー映画へのパロディ、オマージュを盛り込みつつ、その定石を覆していく。
ホラー映画を多く見ている人程楽しめる作品だ。
筋肉バカ、その彼女の金髪お色気要員、赤毛のヒロインに、彼氏としてくっつけられようとしてる真面目青年、そして薬物中毒者。この5人が夏休みのバカンスを過ごそうと、山奥にあるキャビンに辿り着くところから物語は動き出す。
もうこの時点で「13日の金曜日」と「死霊のはらわた」のオマージュであることが分かる。ニヤニヤしてしまう。
他にもヘル・レイザーやリングのオマージュなんかも出てきてテンション上がること間違いなし。
「あ!これ、◯◯のオマージュじゃない!?」と元ネタを探しながら見るのも一つの楽しみ方としてアリかもしれません。
…話は変わりますが筋肉バカを演じるクリス・ヘムズワースはいつになったら演技うまくなるんですかね?マイティ・ソーを楽しめなかった大きな原因としてこの人の大根役者っぷりが見てられなかったからというのがあるんですが、今回は映画がB級臭いためそこまで違和感がないのが救いかな。
アヴェンジャーズでも明らかに一人浮いてましたよね。初めてハルクを演じたマーク・ラファロとか馴染んでいたというのに…
閑話休題。
キャビンはホラー映画好きでなくとも、スプラッタに嫌悪感を示さないのであれば誰にでも楽しめるエンターテイメント作品なので、是非見てみることをお勧めする。
久しぶりにソフトを買おうと思った作品だった。


9月に見た映画はこんなものですかね。10月も結構映画見てるので少しずつ感想を書いていきたいと思います。


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