2014年7月4日金曜日

WATCH DOGS - 次世代への足がかり

E3 2012にてサプライズ発表された「WATCH DOGS」
それから約2年、今か今かと待ち続けた作品が、ようやく発売された。
PS4版を購入。とりあえずACT:1をクリア。

「マップは広さよりも密度を重視した」という話があったように、ゲーム内のシカゴの街は生活感が素晴らしく、自分視点で運転しながら雑多な街並みを眺めるのは楽しい。
自分は実際のシカゴに行ったことがないので、本物と比べることが出来ないのが残念だ。

スマートフォンで全てを操れる感覚は、それこそ自分が神にでもなったかのような気分を味わえる。
歩いている人に焦点合わせるだけでその人の名前、年齢、職業、収入、最近あった事などが分かるし、通話中であればその会話を盗聴する事も出来る。
何かに追われている最中に信号をハッキングして混乱させたり、ポールを飛び出させて通行止めしたり何をするにもハッキングが役に立つ。
監視カメラ越しにハッキングは流石にやり過ぎな気もしますけど。

戦闘は最近のTPSでは欠かせないカバーアクションタイプ。
ハンドガン、ショットガン、アサルトライフル、スナイパーライフルにグレネードランチャーと何でもござれなので自分にあった武器を使えるのは嬉しい。
右スティック押し込みで発動するフォーカスは時の流れを遅くすることが出来るので、銃撃戦が苦手な人は積極的に使っていくといい。
このフォーカスは戦闘だけじゃなく運転中にハッキングをする時などにも使えるので、使用シーンは多い。
しかしフォーカスをするのにはピルが必要で、持てる数も決まっているので乱発は厳禁。
基本はステルスが出来るようになっているので、フォーカスを使っても銃撃戦が無理だと思ったらステルスプレイに徹しよう。

イベントシーンはDOF効き過ぎていてほとんど背景がぼやけている事が多いのが気になる。
晴れた屋外でのシーンだとそれが顕著になる。

オンライン要素は少々バランスが悪い。
「オンラインハッキング」「オンライン尾行」の2つは“侵入される側が対処の仕方を知っているかいないかで難易度に差がある”。
侵入する側はどちらも敵にバレずにある程度近づきハッキングをしなければいけないのだけど、侵入される側はハッキングを受ける前に「○○に侵入された」というログが出るのでハッキングされないように先手を打つことが出来る。
簡単に言えば通行を制限されている場所にいけばいいのだ。
ビルの屋上は行き方が限られているのでそこに登っていれば下の方でおかしい動きをしてる住民を撃ち殺せばいいし、電車に乗っていれば乗る場所は決まっているので駅から乗ってきた奴を撃ち殺せばいい。
どちらも近くにない場合はトンネルなどに行けば来る方向は2つしかないのでどちらかに注目していればほぼ対処出来る。
逆を言えば自分が侵入する側になった時、相手がこのような対処をしていたらかなり苦戦する事になる。
というか自分はこれで苦戦したので、「あぁ、侵入されたらそうすればいいのか」と学んだのだが。

オンラインレースは文字通りの車とバイクを使った普通のオンラインレースで、ハッキングを駆使してライバルへの妨害はあるが無効化される事が多く、スタート時の運に左右されやすいものの基本的にはよくあるオンラインレースと言った感じ。シンプル故に盛り上がりやすいと思う。自分は結構好きだ。

街中に「ctOSタワー」というのがあるのだが、それを解除すると付近のアクティビティが解除される。
ctOSタワーへ登るためには踏まなければならない手順があり、さながら「Assassin's Creed」の“鷹の目”のようだ。
街中にいる一般市民からハッキングで静かに金を奪うところは“スリ”のようだし、追っ手から逃れるために路地裏で車の影に隠れたり、地下に隠れたりするところは”干し草のような隠れ場所”に近い。
言うなれば「WATCH DOGS」は近未来版「Assassin's Creed」といったところか。
同じ世界観なのか?という噂もあるくらいだし、もしかしたら狙ってやった事なのかもしれない。

基本的には自社の「Assassin's Creed」をベースに、GTA Vのような武器選択や街中で発生する突発イベント、TESのようなファストトラベルなど、オープンワールドゲームの好いとこ取りという印象。
とはいえ、ただの模倣ではなくオリジナリティがあるので新鮮な感覚で楽しめる。
クリアしたらまた記事書きます。

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