2013年5月5日日曜日

Dead Space 3 -アイザックの末路

北米にて2013年2月5日発売。
Simcityを買ったお詫びとしてPC版を貰いました。難易度ノーマル、友達とのcoopプレイで、DLCは未プレイ。日本語化MODを使用しています。ソロプレイはあまりにもつまらないので途中でやめた。
Dead Spaceシリーズといえば宇宙を舞台としたSFサバイバルホラーのイメージが強い。
自分はサバイバルホラーというと、閉鎖的な空間(Far Cryのようにどれだけ広かろうと他と断絶されていればそれでいい)で限られた物資をやりくりして迫り来る追手から逃げつつ脱出を試みる……こういうものを想像するのだが、本作はそうではない。
サバイバルホラーのパイオニアであるバイオハザードが大作志向にありがちな道の踏み外し方をしていったのと同様に、Dead Space 3も道を踏み外してしまったようだ。

ホラーとは何か

本作をプレイして思ったのが、「ホラーの要素はどこにあるんだ?」という事。
1ではネクロモーフのカサカサ音が聞こえてくると心臓が高鳴り、曲がり角を覗くのが怖かったものだが、3ではそういういつどこから襲ってくるか分からない見えない敵に怯えることはなくなった。
もちろんcoopにより恐怖感が薄くなっていたのはあるのだが、それ以前に怖がらせ方がつまらなくなっており、“エレベーターに乗っていたら何の前触れもなく上からネクロモーフが落ちてくる”といった、怖がらせるというより驚かせる、びっくり箱のようなギミックが多いのだ。
バイオハザードにしろF.E.A.R.にしろなぜホラーゲームはヒットして続編を作ると尽く怖くなくなるのだろうか。
唯一、本作にはcoop専用のストーリーが用意されているのだが、これは中々ホラーとして良く出来ている。
しかしそのホラーとしての要素を経験出来るのがジョン・カーヴァー側だけなのが残念。
coop出来るフレンドがいる人は是非ともクライアント側でプレイしてみてほしい。

最初から最後まで中途半端

ステイシスによりネクロモーフの動きを遅くし、手や足など弱点を狙う。
シューターとして見ると、Dead Space 3はMax Payneに通ずるものがあるように思える。
敵の急所をちゃんと狙って撃つのはシューターとしての面白さになくてはならないものであり、昨今のゲームはこの部分が薄いものが多い。そこを無視しても許されるのはDoomとSerious Samくらいなものだ。
自分の好きなように改造したトンデモ銃を装備して敵を吹っ飛ばすのも楽しいと言えば楽しいのだが、終盤になると強力になりすぎて狙うという事をしなくなり、敵との戦闘が只の作業と化す。
ネクロモーフの種類は結構多いのだが、似たようなのばかりで感覚的には6、7種類くらいしかいないのはどうにかならなかったのだろうか。
サバイバルホラーとしての側面を捨てるのであれば、シューターとしての側面をブラッシュアップしてほしかった。

総評

サバイバルホラーとしては駄作、アクションシューターとしては佳作、coopシューターとしては良作。
ソロキャンペーンしか用意していなかった作品の最新作が、coopプレイは面白いもののソロがつまらないのは笑い話にもならない。しかし前述の通りcoopは面白いので、Dead Space 3を楽しもうと思うのであれば気の合うフレンドとプレイする以外に方法はない。
Dead Spaceの最新作としてではなく、Army of TwoのSF版と考えてプレイすると、一番しっくりくるかもしれない。

Origin - Dead Space 3
Amazon.co.jp - PC版xbox360版PS3版 ※共に英語版です

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